- byM's Bookshelf 2022 -

詩人が愛した花の世界

2022年:漢詩をよむ

桃花海棠の花に次いで、蓮

題大禹寺義公禅房   孟浩然

義公習禪處,
結宇依空林。
戶外一峯秀,
階前衆壑深。
夕陽連雨足,
空翠落庭陰。
看取蓮花淨,
應知不染心。

(見たまえ、蓮の花の清らかさを目にして、禅師の穢れをに染まらぬ心を見ることができる)

孟浩然(もうこうねん  (689-740),盛唐,漢族 fanti.dugushici.com

題:題壁の詩
大禹寺  会稽(浙江省)にあった
義公=大禹寺の僧侶、詳細不明

著名な作品

春曉(しゅんぎょう)
原文 書き下し文
春眠不覺曉 春眠(しゅんみん) 曉(あかつき)を 覺(おぼ)えず
處處聞啼鳥 處處(しょしょ) 啼鳥(ていちょう)を 聞く
夜來風雨聲 夜來(やらい) 風雨(ふうう)の聲(こえ)
花落知多少 花落(はなお)つること 知(し)る 多少(たしょう)

仏教の発生した酷暑のインドでは、涼しい水辺は快適な場所であり、煩悩を解脱した涅槃のシンボルとして使用された。
ハスは仏教では妙法に比喩される。
本詩では、ハスは大禹寺の景色の一つとして読まれながら、同時に義公の人となりを象徴している。
漢詩をよむ 詩人が愛した花の世界:p108)

学名:Nelumbo nucifera Malus halliana
科名: バラ科リンゴ属
英名: Lotus : >Indian lotus: East Indian lotus
( 一般にIndianなどの種類を表す補語をつける)
英名のLotusはハスとスイレンを含めた総称

パドマ
観音様の持つハス 

ウトバラ?
スイレン


漢詩をよむ 詩人が愛した花の世界: 春夏編 NHKテキスト) – 2022/3/25刊

4月: 桃、 杏
5月:海棠、 梨花、 芍薬

6月:牡丹、 蘭 、 蓮
7月:薔薇、藤、杜鵑花、葵
8月:石榴、紫薇花(百日紅)、梔子花、
9月:竹、桑、麦、茶

蓮については、 ロータス文様として
https://www.karakusamon.com/hasumon.htmlこちらで詳しく見てきた。
2022 0701 漢詩花について、更に続く・・


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first updated 20220603; lastModified: 2022年