詩人が愛した花の世界
2022年:漢詩をよむ
今年メインに読むのは、「枕草子」に始まり、「徒然草」に至る日本散文古典であるが・・・
「枕草子」と言えば、”香炉峰の雪は簾を撥げて看る(近くにそびえる香炉峰という山の雪景色を、寝室でくつろぎながら、すだれを高くはね上げて見る)”(白居易)と逸詩文が浮かぶ。(299段)
合わせて、漢詩も読むことになる
・・・筆のすさび(はてなBlog)
そしてまた、中国テレビドラマ
・・・仙侠(仙境!?)小説(はてなBlog)
『和漢朗詠集』は1013年頃に成立したというので、
長保3年(西暦1001年)にはほぼ完成したとされている清少納言はこれを見ていないことになるが・・
(枕草子:wikipedia参照)
いや当時の日本人の漢詩文の好みは、白居易一辺倒ともいわれるのであった。
朗詠に適した漢詩および漢文588句(多くは断章。日本人の作ったものも含む)と和歌216首を選んだものである 。主として三代集(古今和歌集、後撰和歌集、拾遺和歌集)と大江維時編『千載佳句』より取材しており、詩句では唐の白居易(白楽天)の137句、ついで日本の菅原文時の40余句、和歌では紀貫之の26句を最多としている。杜甫・李白は各1句と少なく、これは当時の好みを反映している
(和漢朗詠集:wikipedia)
まず、以下のテキストで・・
漢詩をよむ 詩人が愛した花の世界: 春夏編 NHKテキスト) – 2022/3/25刊
4月:
桃、 杏
5月:海棠、 梨花、
芍薬
6月:牡丹、 蘭
、 蓮
7月:薔薇、藤、杜鵑花、葵
8月:石榴、紫薇花(百日紅)、梔子花、
9月:竹、桑、麦、茶
(以下 Amazon 紹介)詩人が愛した花の世界」と題して、詩人と花・樹木との関わりに焦点を当てていきます。中国古典文学、とりわけ詩歌は『詩経』『楚辞』の頃より花や樹木とは切り離せないものでした。
『詩経』は、草木に自然を代表させ、さまざまな比喩や象徴として詠じ、『楚辞』は「香草文学」と評されるほどに花や樹木を大きく取り上げました。
同時に詩人らは、社会や自然といかに関わりを持ち、いかに生きていくかを考えるときに、花や樹木に思いを託すことが少なくありません。ただ自然の景物としてだけではなく、時に詩人らの伴侶として、時に人生を支える環境として存在しました。
それらの花や樹木を詠じた漢詩の代表的作品を、詩人らの人生の歩みと共に、季節ごとにテーマを選び、鑑賞していきます。
桃が愛されていることについて、知ってはいたが、以下のドラマで見ても、新鮮な思いがする・・
・・なお、いまだ浅かった・・・唐草図鑑のモモの項
「三生三世永遠の桃花」
最近の中国ドラマの最高傑作『三生三世永遠の桃花』のTen miles of Peach blossoms
Ten miles of Peach blossoms
片頭曲 - 三生三世 (官方歌詞版)
片尾曲 - 凉凉 (官方歌詞版)
2022 0519 以下、漢詩の花について、更に続く・・
first updated 20220519; lastModified: 2022年