- byM's Bookshelf 2018 -

美術史家(仮頁)

 こちらの方の「プロジェクト「」ページであるが、古くて広告も入りみずらいので、参考に仮保存する
いずれ自作したい
、 http://arssketch.web.fc2.com/project/project10/index.html

世界の著名な美術史家一覧

※生誕年を基準に並べています。名前をクリックすると、詳細を表示できます。

  特 徴 イタリア
イギリス(ヴァールブルク学派) 
イギリス
ドイツ/スイス
フランス
ウィーン学派
アメリカ
1500 伝記としての美術史 ジョルジョ・ヴァザーリ(1511-1574)
※ハンブルグ→イギリス          
1600 流派の分類              
1700 古代への興味が考古学へ発展       ヨハン・ヨアヒム・ヴィンケルマン(1717-1768)
ヨハン・ヴォルフガンク・フォン・ゲーテ
 (1749-1832)
     
1800 経験主義からの鑑定法 ジョヴァンニ・モレッリ(1816-1891)            
文化史としての美術史 ジョヴァンニ・バッティスタ・カヴァルカセッレ(1820-97)     ヤーコプ・ブルクハルト(1818- 1897)      
1850             フランツ・ヴィクホフ (1853-1909)  
自立的形式主義         アンリ ベルグソン (1859-1941) アロイス・リーグル(1858-1905)  
1860 様式史       ハインリヒ・ウ゛ェルフリン(1864-1945) エミール・ マール(1862-1954)    
図像学研究   アビ・ヴァールブルク(1866-1929) ロジャー・フライ(1866-1934)     ユーリウス・フォン・シュロッサー(1866 - 1938)
バーナード・ベレンソン(1865-1959)
1870 精神史的研究   エルンスト・カッシーラ(1874-1945)   ウォルター・フリードレンダー(1873-1966) エリー・フォール(1873-1937) マックス・ドヴォルシャック(1874-1921)  
1880       クライヴ・ベル(1881-1964) フレデリック・アンタール(1887-1954) アンリ・フォシヨン(1881-1943)    
1890   ロベルト・ロンギ(1890-1970) フリッツ・ザクスル(1890-1948)   ヴァルター・ベンヤミーン(1892-1940)     ハル・フォスター (1892-)
    アーヴィン・パノフスキー(1892-1968) ハーバード・リード(1893-1968) アーノルド・ハウザー(1892-1978)      
図族解釈学的研究 マリオ・プラーツ(1896-1982)     ヨーゼフ・ガントナー(1896-1947)   ハンス・ゼーデルマイヤ(1896-1984)  
1900 社会学的研究   ルドルフ・ウィットコウアー(1901-1971) ニコラウス・ペブスナー(1902-1983)   ピエール・フランカステル(1900-1970) オットー・ペヒト(1902-1988) マイヤー・シャピロ(1904-1996)
      ケネス・クラーク(1903-1983)   ユルギス バルトルシャイティス(1903-1988)    
      フランシス・D・クリンジェンダー(1907-1955) グスタフ・ルネ・ホッケ (1908-1987) ルネ・ユイグ (1906-1997)   ハロルド・ローゼンバーグ(1906-1978 )
記号論   E.H.ゴンブリッチ (1909-2001)     クロード・レヴィ=ストロース(1908- )   クレメント・グリーンバーグ(1909-1994)
1910 フォーマリズム         アンドレ シャステル(1912-1990)    
      ローレンス ゴウイング (1918-1991)   ロラン・バルト(1915-1980)    
1920   フェデリコ・ゼリ(1921-1998)   ジョン・バージャー(1926-)        
      ジョセフ リクワート(1926-)   ミシェル・フーコー(1926-1984)    
      フランシス・ハスケル(1928-2000)   ユベール・ダミッシュ (1928-)    
1930   ウンベルト・エーコ(1932-) マイケル・バクサンドール(1933-) グリゼルダ・ポロック Griselda Pollock   ピエール・ブルデュー(1930-2002)   リンダ ノックリン(1931-)
        ハンス・ベルティング(1935-) ルイ・マラン(1931-1992)   スヴェトラーナ・アルパース(1936-)
      ピーター・バーク(1937-) マルティン・ヴァルンケ(1937-)
    マイケル・フリード(1937-)
              ブルース・コール(1938- )
1940   ジョルジョ・アガンベン(1942-)   スティーヴン・バン(1942-)       ポール・バロルスキー(1941~)
      ティモシー.J.クラーク (1943-)   ダニエル・アラス(1944-2003)   ティエリード・デューヴ(1944-)
        ヴォルフガング・ケンプ(1946- )     トマス・クロウ(1948- )
  ヴィクトル・I. ストイキツァ (1949-)     ボリス・グロイス(1947-)     ノーマン ブライソン(1949-)
1950 記号学的研究         ジョルジュ・ディディ=ユベルマン(1953-)   イヴ=アラン・ボア(1952-)
1960 構造主義     タイモン・スクリーチ (1961-)        
1970 フェミニスト美術史             W.J.T. ミッチェル(不明)
1980 ニュー・アート・ヒストリー             ジョナサン・クレーリー(不明)


美術史家(イタリア)

 
1500 ジョルジョ・ヴァザーリGiorgio Vasari(1511-1574) 62祭没
(Wikipedia) 画家・建築家
  • ウフィッツィ宮殿(1560-)
  • ヴァザーリの回廊
「ミケランジェロを中心にルネサンス期の芸術家の評伝を書き、これは美術史の基本資料になっている」
ルネサンス画人伝』1550年133 人、1568年第2版30人を追加
続ルネサンス画人伝
『 ルネサンス彫刻家建築家列伝』 
芸術家列伝1 ─ ジョット、マザッチョほか
芸術家列伝2─ボッティチェルリ、ラファエルロほか
芸術家列伝3 ― レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ
Giorgio Vasari Selbstporträt
1800 ジョヴァンニ・モレッリGiovanni Morelli(1816-1891)
(Wikipedia)  美術鑑定家
「イタリアの政治家・医師で、美術史上、作品鑑定の技術に
科学的方法を導入した研究者として知られる」
Giovanni Morelli 1886
 ジョヴァンニ・バッティスタ・カヴァルカセッレ(1820-97)
Giovanni Battista Cavalcaselle(イタリア版Wikipedia)
『歴史的建築物および美術品の保全についての小冊子』1863
Giovan battista cavalcaselle, XIX century
1890 ロベルト・ロンギRoberto Longhi(1890-1970)
 (en Wikipedia)美術史家
公式サイトhttp://www.fondazionelonghi.it/
イタリア絵画史
芸術論叢(1)アッシジから未来派まで 』
芸術論叢 (2) ‎』 岡田 温司 (訳)
Roberto Longhi
マリオ・プラーツMario Praz(1896-1982)
美術史家、文学研究者 (Wikipedia
肉体と死と悪魔―ロマンティック・アゴニー
ペルセウスとメドゥーサ―ロマン主義からアヴァンギャルド
ローマ百景―建築と美術と文学と
『官能の庭』
ムネモシュネ―文学と視覚芸術との間の平行現象
綺想主義研究―バロックのエンブレム類典
蛇との契約―ロマン主義の感性と美意識
Mario Praz
1920 フェデリコ・ゼリFederico Zeri(1921-1998)
(it.wikipedia.)
イメージの裏側―絵画の修復・鑑定・解釈
Federico Zeri
1930 ウンベルト・エーコUmberto Eco(1932-2016)
 (Wikipedia)哲学者、小説家、ボローニャ大学教授。記号論の研究

薔薇の名前』1980
美の歴史』2005
醜の歴史
芸術の蒐集
異世界の書―幻想領国地誌集成
Umberto Eco 04
1940

ジョルジョ・アガンベンGiorgio Agamben(1942-)
(Wikipedia)哲学者

 

幼児期と歴史―経験の破壊と歴史の起源
ホモ・サケル―主権権力と剥き出しの生
中味のない人間
アウシュヴィッツの残りのもの―アルシーヴと証人
開かれ―人間と動物
スタンツェ―西洋文化における言葉とイメージ 』 松岡正剛の千夜千冊/1324
Giorgio Agamben, wall portrait
ヴィクトル・I. ストイキツァVictor I. Stoichita  (1949-)
(fr.wikipedia)
絵画の自意識―初期近代におけるタブローの誕生
ゴヤ―最後のカーニヴァル
ピュグマリオン効果―シミュラークルの歴史人類学
幻視絵画の詩学―スペイン黄金時代の絵画表象と幻視体験
影の歴史
※講演会写真記録
http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/

ウォーバーグ(ウ゛ァールブルグ)美術史家

1500    
1600    
1700    
1800    
1850    
1860

アビ・ヴァールブルク(1866-1929)こちらもどうぞ
Aby Warburg
『サンドロ・ボッティチェッリの《ウェヌスの誕生》と《春》--イタリア初期ルネサンスにおける古代表象に関する研究』
『デューラーの古代性とスキファノイア宮の国際的占星術』 
『蛇儀礼―北アメリカ、プエブロ・インディアン居住地域からのイメージ』
『フィレンツェ市民文化における古典世界』 
『ヴァールブルク著作集』
普遍的なイメージの歴史そのものを描き出すことと、心理学を通して文化を探索。

Aby Warburg
1870 エルンスト・カッシーラ(1874-1945) こちらもどうぞ
Ernst Cassirer 新カント派 ハンブルク大学教授、アメリカ合衆国に亡命
『シンボル形式の哲学』3巻(1923、1925、1929)
Ernst Cassirer
1880    
1890 フリッツ・ザクスル(1890-1948) 
Fritz Saxl 美術史家・文化史家。ウィーンのユダヤ人家庭に生まれる。ウィーン大学でドウ゛ォルジャークに、ベルリン大学でウ゛ェルフリンに師事。ウ゛ァールブルクの秘書、研究所の初代所長を努め、文庫・研究所のロンドン移転および発展に尽力。

『シンボルの遺産』

『英国美術と地中海世界』
Fritz Saxl
アーヴィン・パノフスキー(1892-1968) こちらもどうぞ
Erwin Panofsky ユーリウス・フォン・シュロッサーに学ぶ。ハンブルク大学教授、アメリカ合衆国に亡命
『イコノロジー研究』1939
Erwin Panofsky
1900 ルドルフ・ウィットコウアー(1901-1971)
Rudolf Wittkower パノフスキーの理論を建築に応用
『数奇な芸術家たち―土星のもとに生まれて』『彫刻―その制作過程と原理』など
Rudolf Wittkower
E.H.ゴンブリッチ (1909-2001) こちらもどうぞ
Ernst H. Gombrich オーストリア生まれ、ロンドンに亡命。のちにイギリスに帰化。ヴァールブルク研究所に勤務
『芸術と幻影』『シンボリック・イメージ』など
Ernst H. Gombrich
1910    
1920    
1930

マイケル・バクサンドール(1933-)
Michael Baxandall
『ルネサンス絵画の社会史』

イギリス美術史家

1500    
1600    
1700    
1800    
1850    
1860 ロジャー・フライ(1866-1934)
Roger Fry
『セザンヌ論』などポスト印象派の紹介、ほかフォーマリズム批評家
ロジャー・フライ
1870    
1880 クライヴ・ベル(1881-1964)
Clive Bell
『アート』1914 フォーマリズムの理論書
クライヴ・ベル
1890 ハーバード・リード(1893-1968) 
Herbert Edward Read 
『芸術と疎外―社会における芸術家の役割』
ハーバード・リード
1900 ニコラウス・ペブスナー(1902-1983)
Nikolaus Pevsner ドイツ生まれで、のちにイギリスに亡命
『英国美術の英国性』
Nikolaus Pevsner
ケネス・クラーク(1903-1983)
Kenneth M.Clark 
『芸術と文明』1969
『絵画の見方』
『風景画論』
『ザ・ヌード』
『ヒューマニズムの芸術』
ピエーロ・デッラ・フランチェスカを近代的な形式主義者として扱う。
ケネス・クラーク
フランシス・D・クリンジェンダー(1907-1955)
Klingender, Francis D 歴史家
 
1910 ローレンス ゴウイング (1918-1991)
Lawrence Gowing 画家・美術史家
『ルーヴル美術館の絵画』
Lawrence Gowing
1920

ジョン・バージャー(1926-)
John Berger ロンドン生れ。美術批評家、脚本家、小説家、ドキュメンタリー作家。美術教師などを経て著述業に入る。「G」で1972年BOOK PRIZE受賞
『見るということ 』
『イメージ Ways of Seeing―視覚とメディア』
『アルブレヒト・デューラー―水彩と素描 』

John Berger
ジョセフ リクワート(1926-)
Joseph Rykwert ワルシャワ(ポーランド)生まれ。1939年イギリスに移住。
『アダムの家―建築の原型とその展開』

Joseph Rykwert
フランシス・ハスケル(1928-2000)
Francis Haskell  美術史家 イタリアのパトロン制度などの研究
Francis Haskell
1930 グリゼルダ・ポロック (不明)
Griselda Pollock
『視線と差異―フェミニズムで読む美術史』
 
ピーター・バーク (1937-) 
Peter Burke 歴史家、英・ケンブリッジ大学名誉教授。イマニュエルカレッジの名誉校友(フェロー)。オックスフォード大学卒業後、同大学聖アントニーカレッジで研究、博士論文執筆中にサセックス大学に招聘される。同大学で16年間の教員勤務の後、ケンブリッジ大学に移り、文化史講座教授を長く担任。
New Cultural History を提唱し、「文化史」概念を刷新。ヨーロッパ史家、文化史家として世界的に著名な歴史家。
『イタリア・ルネサンスの文化と社会』
『知識の社会史―知と情報はいかにして商品化したか』
時代の目撃者―資料としての視覚イメージを利用した歴史研究
ピーター・バーク
1940 スティーヴン・バン(1942-)
Stephen Bann
マンチェスター生まれ。ブリストル大学教授。 カンタベリー・ケント大学教授、同大学現代文化研究所所長でもあった。

怪物の黙示録―『フランケンシュタイン』を読む
Stephen Bann
ティモシー.J.クラーク (1943-)
Timothy J. Clark
ティモシー.J.クラーク
1960 タイモン・スクリーチ (1961-)
Timon Screech 英国バーミンガム生まれ。
1985年、オックスフォード卒業。1991年ハーヴァード大学博士課程修了。現在ロンドン大学アジア・アフリカ研究学院(SOAS)助教授、日本美術史。国際交流基金スカラー、朝日フェローを受けて日本留学。「ニュー・アート・ヒストリー」の方法論と光学・機械・身体論という視点の新しさによって江戸文化論に新しい局面を開こうとしている。
『江戸の大普請 徳川都市計画の詩学 』 
『春画―片手で読む江戸の絵 』
『大江戸異人従来』
『大江戸視覚革命―十八世紀日本の西洋科学と民衆文化 』
『トレンド英語日本図解』
『江戸の思考空間 』
『江戸の英吉利熱―ロンドン橋とロンドン時計 』

ドイツ/スイス美術史家

1500    
1600    
1700 ヨハン・ヨアヒム・ヴィンケルマン(1717-1768)
Johann Joachim Winckelman  考古学者,学芸員,古美術調査官
『ギリシャ芸術模倣論』1755年 『古代美術史』1764年
ギリシャ美術を賛美。芸術は自然を理想化すべきものであり、古代ギリシャにおいて達成されたとする。
芸術家の歴史ではなく、芸術の歴史を著した(文化史の展開)。
啓蒙主義の思想を反映
Johann Joachim Winckelman
ヨハン・ヴォルフガンク・フォン・ゲーテ (1749-1832)
Johann Wolfgang von Goethe
『ドイツの建築について』(1772) 
ゴシックが、ほかのあらゆる時代の建築と同様に尊敬に値するものだと論じる。
Johann Wolfgang von Goethe
1800 ヤーコプ・ブルクハルト(1818- 1897)
Jacob Burckhardt バーゼル大学教授 歴史家。ランケに師事
『イタリア・ルネサンスの文化』1860年
ルネサンスが中世から断絶した時期ではなく、中世人による古典文化の復興の時期と説く。
形而上学と経験主義の双方の長所を理解し利用した文化史家。
ヴァールブルクへの影響。
Jacob Burckhardt
1850    
1860 ハインリヒ・ウ゛ェルフリン(1864-1945)
Heinrich Woelfflin バーゼル大学でブルクハルトの後継となる。
『美術史の基礎概念』1915年
初期、古典期、バロック期からなる周期モデルを提案。
様式分類の5つの対概念でルネサンス美術とバロック美術を対比。
ブルクハルトに師事しながら、形式面の研究。
Heinrich Woelfflin
1870 ウォルター・フリードレンダー(1873-1966) 
Walter Friedlaender ドイツでパノフスキーの師であったが、ナチスの迫害でアメリカへ亡命、
『プッサン』
『マニエリスムとバロックの成立』 
 
1880 フレデリック・アンタール(1887-1954)
Frederick Antal ハンガリー
『フィレンツェ絵画とその社会的背景』
 
1890

ヴァルター・ベンヤミーン(1892-1940)
Walter Benjamin 作家、文化史家、文芸評論家、文化社会学者。ベルリンの裕福なユダヤ人家庭に生まれる。フランクフルト学派、美術の社会的機能にかんする問題に注目。
『複製技術時代の芸術』
『パサージュ論』

Walter Benjamin
アーノルド・ハウザー(1892-1978)
Arnold Hauser ハンガリーの歴史家
『マニエリスム 上―ルネサンスの危機と近代芸術の始源 (1)�』
『マニエリスム 中―ルネサンスの危機と近代芸術の始源 (2)�』
『マニエリスム 下』
Arnold Hauser
ヨーゼフ・ガントナー(1896-1947)
Joseph Gantner バーゼル大学でウ゛ェルフリンに師事。日本では、中村 二柄教授による論文「ヨーゼフ・ガントナーの美術史学」あり。
『芸術と社会』
『心のイメージ―美術における未完成の問題』
『レオナルドの幻想(ヴィジョン)―大洪水と世界の没落をめぐる』 
『レンブラント』 
Joseph Gantner
1900 グスタフ・ルネ・ホッケ (1908-1987)
Gustav Rene Hocke ブリュッセル生まれ。ボン大学でロベルト・クルティウスについて哲学博士号を取得
『迷宮としての世界』
Gustav Rene Hocke
1910    
1920    
1930

ハンス・ベルティング(1935-)
Hans Belting 中世美術史家
『美術史の終焉?』
『ドイツ人とドイツ美術―やっかいな遺産』

Hans Belting
マルティン・ヴァルンケ(1937-)
Martin Warnke
ブラジル生まれ。ミュンヘン、ベルリンで美術史、歴史、ドイツ文学を学ぶ。1964年、博士号、1970年、大学教授資格を得る。1971-79年、マールブルク大学美術史教授。1978年からハンブルク大学教授。彼の主張する「批判的美術史 Kritische Kunstgeschichte」の方法は、芸術作品を成立させる諸要素を政治的・イデオロギー的観点から解釈しようとするものである。
『政治的風景―自然の美術史』
『クラーナハ「ルター」―イメージの模索����作品とコンテクスト』
Martin Warnke
1940 ヴォルフガング・ケンプ(1946- )
Wolfgang Kemp ハンブルグ大学教授
『レンブラント『聖家族』―描かれたカーテンの内と外�』
Wolfgang Kemp
ボリス・グロイス(1947-)
Boris Groys
『全体芸術様式スターリン』
Boris Groys

フランス美術史家

1500    
1600    
1700    
1800    
1850 アンリ ベルグソン (1859-1941)
Henri Bergson 哲学/文学博士
『物質と記憶』『時間と自由』、『創造的進化』、『道徳と宗教のニ源泉』
現象学の先駆け。直観によってこそ生きた現実が把握されるとする独自の経験論を確立
Henri Bergson
1860 エミール・ マール(1862-1954)
Emile Male 美術史家
『ヨーロッパのキリスト教美術』、 『ロマネスクの図像学』、 『ゴシックの図像学』、 『中世末期の図像学』など
Emile Male
1870 エリー・フォール(1873-1937)
Elie Faure 臨床医/生物学者/美術史家
『形態の精神』
Elie Faure
1880 アンリ・フォシヨン(1881-1943)
Henri Focillon 形式主義的美術史学派
『かたちの生命』1974
『ピエロ・デッラ・フランチェスカ』1974 
「形は生きて芸術として存在する」
Henri Focillon
1890    
1900 ピエール・フランカステル(1900-1970)
Pierre Francastel 芸術社会学のフランス学派
『絵画と社会』、 『人物画論』、『 芸術の社会学的構造 形象の解読』、『形象と場所-クァトロチェンとの視覚秩序』1967
社会集団の枠内での作品解明
 
ユルギス バルトルシャイティス(1903-1988)
Jurgis Baltrusaitis リトアニア生まれの美術史家。アンリ・フォシヨンの娘婿
『アナモルフォーズ�』 、 『鏡����バルトルシャイティス著作集�』 、 『幻想の中世』など
Jurgis Baltrusaitis
ルネ・ユイグ (1906-1997)
Rene Huyghe
『かたちと力』
Rene Huyghe
クロード・レヴィ=ストロース(1908- )
Claude Levi-Strauss 文化人類学者。ベルギー、ブリュッセル生まれ。
両親はユダヤ家フランス人で、生後間もなくパリに戻った。41年ににアメリカへ亡命。ニューヨーク「社会調査のための新学院」に招かれ、ブルトンやエルンストらの亡命中のシュルレアリスト、言語学者のヤコブソンと出会う。
記号論で芸術を読み解いた。 
『野生の思考』
Claude Levi-Strauss
1910 アンドレ シャステル(1912-1990)
Andre Castel 美術史・文化史家
『ルネサンス精神の深層』、 『グロテスクの系譜』、 『ルネサンスの危機―1520-1600年』
Andre Castel
ロラン・バルト(1915-1980)
Roland Barthes 記号学者、思想家。
『零度のエクリチュール』
『美術論集─アルチンボルドからポップ・ア-トまで』
Roland Barthes
1920 ミシェル・フーコー(1926-1984)
Michel Foucault ポスト構造主義の代表的哲学者
『言葉と物』
『知の考古学』
Michel Foucault
ユベール・ダミッシュ(1928-)
Hubert Damisch パリ大学にてモーリス・メルロ=ポンティの指導もと哲学を修める。ジャズ・ミュージシャンとしての活動やユネスコ勤務を経て、1967年から高等師範学校の教壇に立ち、続いて1975年から1996年までパリの社会科学高等研究院で美術史を講じていた。
『パリスの審判―美と欲望のアルケオロジー』
『スカイライン : 舞台としての都市』
Hubert Damisch
1930 ピエール・ブルデュー(1930-2002)
Pierre Bourdieu 社会学者
『ディスタンクシオン』
同時代の同意文化圏において芸術的価値観や趣味は、個人の生得的傾向や自由な判断に属する物ではなく、階級や職業、教育水準の関数として社会的に規定されていることを示す。
Roland Barthes

ルイ・マラン(1931-1992)
Louis Marin
グルノーブル生まれ。高等師範学校卒業。哲学の大学教授資格を取得、文学博士。カリフォルニア州立大学サンディエゴ校、ジョンズ・ホプキンズ大学などで教鞭をとった後、1978年以降パリの社会科学高等研究院長(芸術言語研究センター)、国立文学センターの「文学」委員長などをつとめ、『クリティーク』誌の編集委員としても活躍。1985年にはフランスの文化使節として来日。該博な知識と学際的な好奇心を基盤に、記号論的手法で絵画、文学、言語、社会など多方面の事象の解明を試みている。
『語りは罠』
『声の回復―回想の試み』
『絵画の記号学―エクリチュール パンチュール』
『食べられる言葉』 
『崇高なるプッサン』 
『王の肖像―権力の表象の歴史的哲学的考察』 
『絵画を破壊する』 
『ユートピア的なもの―空間の遊戯』 

Louis Marin
1940 ダニエル・アラス(1944-2003)
Daniel Arasse アルジェ生まれ。
高等師範学校を出たのち、古典古代文学の大学教授資格を取得。パリ第四大学やパリ第一大学などの教壇を経て、1993年からはパリの社会科学高等研究院で美術史を講じていた。パリにて59歳で逝去。

『 なにも見ていない―名画をめぐる六つの冒険』 
『ギロチンと恐怖の幻想 』 
『モナリザの秘密―絵画をめぐる25章 』
Daniel Arasse
1950 ジョルジュ・ディディ=ユベルマン(1953-)
Georges Didi-Huberman 
イメージの多層性、その錯綜した時間性(アナクロニスム)を、哲学、人類学、精神分析学などの視点を往還しながら考察している美術史家。パリの社会科学高等研究院で美術史を講じる。
『フラ・アンジェリコ 神秘神学と絵画表現』
『ヴィーナスを開く―裸体、夢、残酷』
『ジャコメッティ―キューブと顔』
Huberman

ウィーン美術史家

1500    
1600    
1700    
1800    
1850 フランツ・ヴィクホフ (1853-1909)
Franz Wickhoff
『ウィーン創世記』 
Franz Wickhoff
  アロイス・リーグル(1858-1905)
Alois Riegl オーストリア、リンツ生まれ。83年にオーストリア歴史研究所勤務を経て86年、ウ゛ィクホフの後任としてオーストリア美術工芸博物館美術部門の部長に就任。89年に大学教授資格を取得、97年にはウィーン大学の正教授として招聘される。形式主義学派
『美術様式論』
美術の歴史は普遍法則に支配されると考える。
芸術作品はおのおのの時代に特有の芸術的意志の結果とする。
Alois Riegl
1860 ユーリウス・フォン・シュロッサー(1866 - 1938)
Julius Von Schlosser
『美術史「ウィーン学派」』 
Julius Von Schlosser
1870 マックス・ドヴォルシャック(1874-1921)
Max Dvorak
『精神史としての芸術史』
精神史 観念と歴史のあいだの関係
エル・グレコを先駆的な表現主義者として扱う。
Max Dvorak
1880    
1890 ハンス・ゼーデルマイヤ (1896-1984)
Hans Sedlmayr
『光の死』
『大聖堂の生成』
Sedlmayr
1900 オットー・ペヒト(1902-1988)
Otto Pacht
『美術への洞察』 

Otto Pacht
1910    
1920    
1930    
 

アメリカ美術史家

1500    
1600    
1700    
1800    
1850    
1860

バーナード・ベレンソン(1865-1959)
Bernard Berenson
『鑑定の基礎』1902年
科学的な鑑定方法を確立。
考古学が科学的な専門学科として成長した背景。
『ベレンソン自叙伝―肖像画のスケッチ』

Bernard Berenson
1870    
1880    
1890 ハル・フォスター(1892-)
Hal Foster プリンストン大学
『反美学―ポストモダンの諸相』
『視覚論』
Hal Foster
1900 マイヤー・シャピロ(1904-1996 )
Meyer Schapiro リトアニア生まれ。アメリカへ移住。
『様式』※ゴンブリッチとの共著、
『セザンヌ』、 『ゴッホ』、 『モダン・アート』など、アメリカ現代美術を最初に評価。
フランドルの祭壇画を精神分析の手法で分析
人類学的な美術史家で、美術の社会史的研究を発展。
Meyer Shapiro
ハロルド・ローゼンバーグ(1906-1978 )
Harold Rosenberg
『アートニューズ』誌でアクションペインティングを命名
Harold Rosenberg
クレメント・グリーンバーグ(1909-1994)
Clement Greenberg ニューヨーク、ブロンクス生まれ。
抽象表現主義の画家たちとの交流をとおし、独特のモダニズム絵画論を構築。
『芸術と文化』
Clement Greenberg
1910    
1920    
1930 リンダ ノックリン(1931-) 
Linda Nochlin ニューヨーク、ブルックリン生まれ。
『絵画の政治学』
美術史にジェンダーの視点をもたらす
Linda Nochlin
スヴェトラーナ・アルパース(1936-)
Svetlana Alpers バークレイ大学 Berkeley Universityの美術史教授で、 17 世紀のオランダ美術のスペシャリスト 
『描写の芸術―一七世紀のオランダ絵画』
Linda Nochlin
マイケル・フリード(1937-)
Michael Fried
モダニズムを擁護
Michael Fried
ブルース・コール(1938- )
Bruce Cole  カリフォルニア大学教授 中世・ルネサンス研究
『ルネサンスの芸術家工房』
Bruce Cole
1940 ポール・バロルスキー(1941~)
Paul Barolsky ミドルベリー大学を卒業後、ハーバード大学で博士号を取得。1969年からヴァージニア大学に奉職。現在、美術史学教授。イタリア・ルネサンスの専門家
『とめどなく笑う―イタリア・ルネサンス美術における機知と滑稽』
『芸術神ミケランジェロ―鼻の神話と隠された自伝』
『庭園の牧神―ミケランジェロとイタリア・ルネサンスの詩的起源』
Paul Barolsky
ティエリード・デューヴ(1944-)
Thierry De Duve
ベルギーのシントトリュイデン生まれ。ブリュッセルおよびアメリカ在住。欧米を舞台に活躍している現代の代表的な美術史家。ブリュッセルのルーヴェン大学で哲学、心理学を修め、パリの社会科学高等研究学院の博士課程でルイ・マランに師事し博士の学位を取得。ブリュッセルでジャン・ギローとともにグラフィック研究学院を創立し教授となり、その後、欧米各地の大学の学部ならびに大学院において、特別招聘教授として芸術史、現代絵画、美学等の講義をおこなう。また欧米各地の美術館等において、「マルセル・デュシャン展」、「キネティック・アート展」など数々の特別美術展の企画責任者として活躍。美術や芸術の国際学会の主宰をはじめ学会活動もめざましく、多くの論文、評論等がある
『マルセル・デュシャン―絵画唯名論をめぐって 』
『芸術の名において―デュシャン以後のカント/デュシャンによるカント』
Thierry De Duve
トマス・クロウ(1948- )
Thomas Crow 美術史家 ゲッティ・センター ディレクター
Thomas Crow
ノーマン ブライソン(1949-)
Norman Bryson 英国生まれ。ケンブリッジ大学、カリフォルニア大学、ロンドン大学で英米文学と美術史を専攻。
『美術とジェンダー』
記号論、文学批評など。
Michael Fried
 

W.J.T. ミッチェル(不明)
W.J.T. Mitchell シカゴ大教授 HOMEPAGE

『イコノロジー―イメージ・テクスト・イデオロギー』
『物語について』

Mitchell
  ジョナサン・クレーリー(不明)
Jonathan Crary コロンビア大学教授
『知覚の宙吊り―注意、スペクタクル、近代文化』
 
1950 イヴ=アラン・ボア(1952-)
Yve‐Alain Bois ハーヴァード大学教授(近代美術史)。マチス、ピカソから戦後アメリカ美術、特にミニマル・アートにいたる20世紀美術について幅広く研究

『マチスとピカソ』
Yve‐Alain Bois
Back to Top lastModified: 2018年