- byM's Bookshelf 2016 -

サイモンふみさんを読む

『ぶつぞう入門』

柴門ふみさんというと私には、『P.S.元気です俊平』(1983年)!
それはそうと、今回、 サイモンさんの「ぶつぞう入門」を読んだ。読んだばかりでなく、見た・・ 絵を描くために普通人と違って、もっとしっかり「見た」んだろう、見えたのだろうとも思うのである。
上の写真右は1月30日に見に行った薬師寺。
左はそのうち行きます。サイモンさんのこの本は1年半かけて、訪れた寺は50で、ぶつぞうの絵は67ほどあり、 絵がかけるっていいですね~~としみじみ思いつつ 「あまりに抽象化された美には臆してしまう」というので、ふ~~ん、そうなのか、そうなんだろうな??
http://d.hatena.ne.jp/nekoatama/20160210/1455087822に書いたように、  サイモンさんが1年半見て回って、サイモン度が高いのは、以下の順だそう

1に 円成寺の大日如来(20代後半の運慶作) 2に 聖林寺の十一面観音
3に 東大寺戒壇院の広目天
4 興福寺阿修羅像
5 三十三間堂の千手観音と二十八部衆
6 観心寺の如意輪観音
7 東大寺の月光菩薩(「天平のミケランジェロ」公麻呂作)
8 興福寺北円堂の無着・世親像
9 六波羅蜜寺の空也上人像(運慶の息子康勝作)
10 兵庫県小野市の浄土寺の阿弥陀三尊像(5メートル 快慶作

この1年かけて、 お付き合いする予定。

『バカボンのママはなぜ美人なのか』

「ぶつぞう入門」がよかったので、もっとサイモンさんを読もうと思ったのだが、
恋愛論?トレンド?漫画を買う気力がないので、ついで何となく図書でこれを読みました・・
バカボンのママはなぜ美人なのか (ポプラ新書) 副題「嫉妬の正体」・・・(2013年9月刊)・・
「自身の体験を元に嫉妬の正体に迫る」という惹句だが 、
なにがどうってことなく、読み終えました。
話は「バカボンのママはなぜ美人なのか」ではなかったですね!?
話は嫉妬との付き合い方とか消し方とかの話
いや、最後の「おわりに」にバカボンのママがようやく登場しましたけど、それでも、バカボンのママが美人なのはなぜなのかという話というより、
周りの奥さん方が、バカボンのママは美人だと、嫉妬なくそのまま認められる、その理由は、という分析。
あんなパパと結婚して、悪いけど羨ましくないわね・・ということであると。人の容貌について、その人が羨ましくないので、それについては認めていいということであるらしい。
「美人のママにいけてないパパという組み合わせ」が、拒否感なく万人に受け入れられる組み合わせで、漫画においてもコマーシャルにおいても夫婦の鉄則だという。
とにかく、美人だとす周りの女たちに「拒否感なく」認められるのは、そういうこと、別の欠けている点があるからという話である。 話はわかるけど ちょっと紋切り型ではある
こういうことについて、「女性の平等意識の強さ」という言い方をする人もいたと思うが・・
欲張り度が強い女とサイモンさんは言う。 嫉妬という強い感情と、弱さを見せたくないプライドというものだそうだ。
「育ち」「学歴」「持ち物」「同じコミュニティの上の人」「家族」・・・女性の持つ「幸せへの脅迫観念」嫉妬と自慢の表裏一体
「容姿に対する嫉妬の解決法:「雰囲気づくり」や「センス」で勝負する・・女は髪型と洋服で8割決まる説(P129)
女性 は50代にさしかかってくると、嫉妬からかなり抜け出せる、比べることがどうでもよくなってくる(p177)
感想としては、うむ ┓(´_`)┏漫画で読みたい?
そういえば、柴門ふみさんというとお茶の水女子大学哲学教授の 土屋 賢二さん教え子でもあって、そちらのエッセイにできてましたね。
「ぶつぞう入門」にもどるが、サイモンさんはここまでで、つぎは みうらじゅんさんに。

それと、なぜか、タイトルがこんなな、斎藤孝さん?・・
バカボンのパパはなぜ天才なのか?(2006/2)
» Back to Top
lastModified: 2016年