子どもと大人の文学

ロアルド・ダールRoald Dahl (1916-1990) メモ


Wes Anderson's visit to Roald Dahl's Buckinghamshire home
しばらくWes Anderson の映画を網羅し、その後ロアルド・ダールの本を集中的に読んでいました・・・
ハリー・ポッターは、1999年~という感じで、リアルタイムで読みましたけど、ロアルド・ダールの作品はそうではなかったのですが、映画はそれと知らずに見ていましたね・・・

映画は「ファンタスティック・Mr.FOX」がいいです・・
今のところ一番好きなのは、『Matilda (1988年)』

ロアルド・ダールの執筆小屋


ロアルド・ダールの執筆小屋

非常に驚いたのが執筆小屋。
http://d.hatena.ne.jp/nekoatama/20140804
こちらにも書きましたが・・とても狭くて2×3メートルくらいかな?そこの古ぼけた肘掛椅子(イギリスの伝統のウィングチェア)に座って、根気良く、自制心をもって、毎日午前10時から12時半と、午後4時から6時必ず書く・・


コーヒーを入れた赤いポットと


黄色い鉛筆6本、黄色のアメリカ製リーガル紙
電動鉛筆削りと、コーヒーを入れた赤い魔法瓶、消しゴムのカスを払うための洋服ブラシが必需品


背もたれのついた、色あせた肘掛椅子に座る
両足を腰のあたりまですっぽりスリーピングバッグに入れ、
薪を詰め込んだ使い古しの旅行カバンの上にのせる
〔そのカバンは肘掛椅子にロープでくくりつけらている〕
板を3枚重ねて肘をのせられるようにした緑色の台を膝の上に置く

キャネットと照明ランプと窓の外をみえなくするカーテンもある
(「ダールさんってどんな人? (ロアルド・ダールコレクション 別巻1) 」クリス・ポーリング 1983著(2007 灰島かり訳) 

オ・ヤサシ巨人BFG


ロアルド・ダールの執筆小屋、マチルダ

自伝も面白いです。こちらにも書きましたが、驚いたのは、ガラス板6枚を持参するという時代の写真撮影が趣味だったということ
http://d.hatena.ne.jp/nekoatama/20140720
評論社のロアルド・ダールコレクションの7の『奇才ヘンリー・シュガーの物語』のなかの1篇に「思いがけない幸運(いかにして作家となったか)」があるが、26歳、ワシントンのイギリス大使館に着任して三日目。高名なる 大作家C・S・フォレスタ―に戦闘機の冒険譚を話してもらいたいと言われて行った、高級フランス料理店で、ご馳走ランチにに二人とも両手がふさがって、話を書きとってもらうのが大変だったのと、人に話を聞かせるのが得意でなかったので、「メモを書いて送るからそれを書き直して下さればその方が簡単だ」といった、
「これが、その時こそ気づかなかったけれど、私の人生を変えた瞬間だった」

セシル・スコット・フォレスター
(Cecil Scott Forester、1899- 1966)
海軍士官候補生 (ハヤカワ文庫 海の男 ホーンブロワーシリーズ)

ロアルド・ダールコレクション 評論社 2006年

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