小林秀雄
・・ こばやしひでお・・
Wikipedia: 1902年(明治35年)4月11日[1] - 1983年(昭和58年)3月1日)
亡くなった時あんなに泣かれた大岡昇平さんもとっくにおなくなりで、亡くなってから30年。
最近『
なにもかも小林秀雄に教わった 
』というもの、これは新潮でなく文春新書でしたが、読みかけています。
また小林秀雄賞受賞という内田樹(うちだいつる)さんの、
『
私家版・ユダヤ文化論 
』も読んだので、少しまとめて見てみます。
(両方文春新書でしたか・・)
〜〜続く〜〜〜(2012-09-14)
過去の受賞作一覧(新潮社) http://www.shinchosha.co.jp/prizes/kobayashisho/archive.html

モオツァルトのかなしさは疾走する。涙は追いつけない――。
脂の乗り切った40代、批評家人生を代表する芸術論16編。
小林批評美学の集大成であり、批評という形式にひそむあらゆる可能性を提示する「モオツァルト」、自らの宿命のかなしい主調音を奏でて近代日本の散文中最高の達成をなした戦時中の連作「無常という事」など6編、骨董という常にそれを玩弄するものを全人的に験さずにはおかない狂気と平常心の入りまじった世界の機微にふれた「真贋」など8編、ほか「蘇我馬子の墓」を収録する。
用語、人名、時代背景などについての詳細な注解を付す。
【目次】
モオツァルト
当麻
徒然草
無常という事
西行
実朝
平家物語
蘇我馬子の墓
鉄斎I
鉄斎II
鉄斎III
光悦と宗達
雪舟
偶像崇拝
骨董
真贋
注解
解説 江藤淳
【本書収録「モオツァルト」冒頭】
エッケルマンによれば、ゲエテは、モオツァルトに就いて一風変った考え方をしていたそうである。如何にも美しく、親しみ易く、誰でも真似したがるが、一人として成功しなかった。幾時(いつ)か誰かが成功するかも知れぬという様な事さえ考えられぬ。元来がそういう仕組に出来上っている音楽だからだ。はっきり言って了(しま)えば、人間どもをからかう為に、悪魔が発明した音楽だと言うのである。……
※エッケルマン…ゲーテ晩年の秘書。1792~1854年。「ゲーテとの対話」によってゲーテの日常と言動を後世に伝えた。

「批評の神様」はどのように読み、書き、ものを見たのか。
濫読や全集のすすめ、小説の読み方といった読書技法、良い文章とは何か、そして美しいものを見ることなど、実用的アドバイスに溢れるエッセイ集成。
〈目次〉
I
読書について/作家志願者への助言/文章鑑賞の精神と方法/読書の工夫/読書週間/読書の楽しみ/国語という大河/カヤの平/美を求める心
II
喋ることと書くこと/文章について/文章について/批評と批評家/批評について/批評
III
文化について/教養ということ(対談)
解説 木田元