- byM's Bookshelf 2016 -

斉藤孝さんに積極的に「教育される」

古典力

「教育学の俊英」とよばれる 斎藤孝さん(HP) を久しぶりにチェックします。最近買った本というと、文庫本の「質問力」(ちくま文庫)でしたが、次は新書本で行ってみたい
→しかし、ここは後ほど続けます (20160313)

『古典力』(岩波新書)

「それでは以下目次読書を。中で、
「古典を固定観念から解き放つ ―小林秀雄に学ぶ古文」という項目に驚きました。第三章の書名はしばし割愛・・自分で考えたい(笑) (20160412)

はじめに―古典力のすすめ

第一章 古典力を身につける    今、なぜ古典力が必要なのか


古典を読むための十カ条

第一条 一通りの知識を事前に得る

第二条 引用力を磨く

第三条 さかのぼり読み―古典の影響を読み取る

第四条 パラパラ読み―全部を読もうとしない

第五条 我田引水読み―自分の経験に引きつける

第六条 つかり読み―作品世界にどっぷりつかる

第七条 クライマックス読み

第八条 演劇的音読

第九条 バランス読み

第十条 マイ古典の森をつくる

第二章 活きた古典力    四人の先人のワザ


実践を支える古典力 ―渋沢栄一の論語の活かし方

孔子に学ぶ古典力 ―古典がつなぐ仲間意識

ゲーテに学ぶ古典力 ―偉大なものを体験する

古典を固定観念から解き放つ ―小林秀雄に学ぶ古文

第三章 マイ古典にしたい名著五十選   


作品世界にどっぷり浸かる

たった一冊の本が、時代を、社会を変えた

古代の世界は骨太!

書き手の感性や人となりを味わう

人間のおろかさ弱さを見つめる

社会の中の人間

生きる覚悟、生の美学

おまけのプラス五十選

あとがき

2012年10月刊

『大人の精神力』(岩波新書)

 ここでいう「大人」は「45歳から60歳」の人という感じだが、40代がメイン? (20160412)

第一章 バランス=「中庸力」を養ってストレスをなくす

第二章 暗誦によって、心の軸になる言葉を身につける

第三章 『論語』、ゲーテ・・・名言の引用で精神の軸を築

第四章 活字で知性の土台を作り、想像力を鍛える

第五章 40代で身体をギアチェンジして長持ちさせる

「実年齢よし少し若く見える」いつもより少し速く、いつもより少し高く、ほどほどに強く

第六章 自分の心を鍛えるための習慣を身につける

深い呼吸でリラックス
月火(事務的な仕事)、水木金(本来の仕事)、土日(家族基本、校正や講演)と3色に分ける

第七章 長寿社会の人生設計もイメージから

50歳にならないで早世することを夭(わかじに)という。(貝原益軒『養生訓』)五十歳からようやく人生が開けて楽しみができてくる

第八章 人間の強さは、単独者でいられるかどうか

第九章 幸福"観"を養うことが、幸福"感”を広げる

第十章 日本人がもともと持つ「ゆる神」バランスを持続

  やっぱり斉藤孝さんを読むのはいいですね。エネルギーをもらえる! ということで図書を何冊か読み、ついで、新しめのものを何冊か購入~~
以下続きます・・(20171107)

会話力

講談社現代新書
内容紹介 会話力とは人間の「総合力」である。意識をすれば上達も早い。質の高い情報交換をし、運と気が上昇する究極の日本語活用法を伝授する。田中角栄・福沢諭吉・ニーチェ等のすごすぎる技も紹介。
目次読書

まえがき―会話部へのご招待―

アドラー:人生の課題は三つ交友、仕事、愛 
この三つの課題にとって、最も大切な力の一つが会話力だと思う
「すごい会話力」へと至る上達の道を具体的かつ総合的に述べたい

第一章 会話の構造―会話力は実は上達が早い

おすすめテキスト『論語』
「子の曰くく、其のの位に在らざれば、其の政を図らず」(第14‐27);自分がその地位にいないのであれば、その業務に口出ししないことだ この一節を知って方、人生が生きやすくなった:適度な距離間の大事さを知った 多少のアイディアは出してもいいかもしれないけれど最終的な意思決定はそれぞれの責任で
自分をオープンにするトレーニング;オープンマインド・オープンバディ 情を通い合わせて打ち解ける 「場を温める」
会話の三段階; 雑談力、要約力、「クリエィティブな会話力」)お互いの間に新しい意味が生まれる)経験値と新情報を組み合わせる

第二章 「会話身体」で人間関係力を磨く―

雑談力にテンポ感 リアクションは少々大げさに

第三章 情報交換とは「贈与」と「返礼」の精神

秘密の開示 裏話の披露 エクストラ情報(ちょっと耳よりお得)を盛り込む 「私のお薦めベスト3」 新聞を毎日、新書毎週3冊読む テレビの「いま感」は活気を呼ぶ 日本史の知識は「会話の達人」への王道

第四章 マインドフルネス―幸福感を味わう―

目の前のことに集中している状態 その状態に心と体を持っていく瞑想法

第五章 活字力と「後輩力」で差をつける

活字に基づいた会話 活字は人類の決定的な遺産 謙譲語がすべての人に求められる時代 会話の基本は相手の感情重視 上手に甘える

第六章 「大人会話力」でパワーアップ

引用に基づいた会話 欧米の不動のトップ3』旧約聖書、新約聖書、シェイクスピア 得意分野で披露できるネタを三つ用意 ネット空間の情報活用 映画のネットレビュー等的確なコメントを載せている人がたくさんいる 話題に幅を持たせ、マニアックな分野も準備(日常的な心がけ) 一年間の知的蓄積・情報蓄積を測る目安 手帳の日付に署名やタイトルを書き込む 手帳を軸に生活を回している 「書くように話す」読書量は、会話の濃度を決める重要なファクター

第七章 言葉遣いのセンスを古典と名作に学ぶ

『福翁自伝』は最高の会話テキスト 勝海舟の『氷川清和』の人物評論コメント力:福沢諭吉と勝海舟野共通点:覚悟が決まっていて、かつ人に対して常にオープン 孔子の名言には、現代に生きるビジネスパーソンの処世術になりうるものがたくさんある 文学作品・映画などのセリフもストック

終章 究極の「会話力」

前向きなマインドと「問題を解決する」会話;「アイディアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何物でもない」(広告業 ジェームズ・W・ヤング)チーム内で互いに刺激しあって新しい組み合わせを探す 知的会話のパートナーを探す

あとがき ―座の会話力へ

偏愛力

人付き合いがうまくいくコミュニケーションの基本50   大和書房  2013年12月 
内容紹介 「偏愛」とは何かを特別に好きになること。偏愛と偏愛をぶつけ合う人間関係は、強固で深い関係になる! 偏愛のチカラをつけて、人生の歓び、人と交わる幸福感を味わう方法を紹介する。

偏ること≠自分にとって「絶対評価の軸」を持つこと
一つのことに深くのめり込む時間が自信を作る

「偏愛」は、生きる喜びにつながる

第1章 偏愛で「アイデンティティ」の根を張る

第2章 突き抜けた「愛」が人生を作る

第3章「マイ偏愛」を持つ技・増やし方

相手との距離感を知事める「被感染力」
マイ・フェイバリット・シングズを書き出す
ランキング付で偏愛度が上がる
初めは「最高級のものに接する」が鉄則

第4章誰でもうまくなる偏愛コミュニケーション

「偏愛マップ」を定期的に作る
(人に見せることが大前提)コミュニケーションツール
マッピングの形式は自由(心に浮かぶままに書きなぐる)

第5章偏愛を交換し合う10のルール

誰でも「2割」あえばよしとする

第6章「好き」を深め幸福感アップ

自己肯定力を味方に生きる
”一つ釜の偏愛を食う”仲間ができる
心の師を持てる
遊びの質を高めてゆく
醸成されていく幸福感

5日間で「自分の考え」を作る本
「君はどう思う?」に一瞬で答える力

PHP研究所 2014年7月刊
「自分の考え」を明らかにする機会:本や映画などのレビューもその一つ

1日目:ブログやSNS,ネット上に書評を書いて勘を養う

2日目:偉大な先人たちが生み出した思考パターンを学ぶ

3日目:生活習慣を見直すことで「考える体質」を作る
4日目:読書によって素養と話題を味方につける
5日目:満を持して「意思決定」に挑む

レビューで思考力を高める
「自分の考え」を作る基本レッスン

いいレビューは「社会貢献」だ
一部分だけの「限定レビュー」もいい
キーワードをタイトルに
「引用」で価値を高める どんな言葉でもカギ括弧をつければキーワード風になる

考えるワザを習得する基本キット
思考パターンという武器

比較する:どう違うか 二つに分ける 対比する 似つかぬものの共通点を探す
比喩を活用する:イメージを湧き立たせる ”超一流人”の比喩を拝借する ”メイキング”に触れる
弁証法的思考:あえてアンチテーゼを提示
現象学的思考:レッテルを張り替える システム思考:全体を俯瞰 図化

行動習慣を変える
言葉の力を発想力を鍛える

小ネタの準備 「額縁化」(区切り方 囲って引き立たせる)概念を使いこなす

「自分の考え」を深める読書術

「ベストセラ」は話のネタとして最適 書店にあるものは偶然の出会い 刺激を受ける コストパフォ「ーマンスは古典が一番 一冊から文を三つピックアップ

意思決定が速くなる思考術
「現実」が大きく変わる力

人に話して論点整理 当事者意識 
「考える」には二つある:瞬時に決める思考:直観によるファスト・シンキング  論理的に検証する思考:「想定内」を増やすストー・シンキング
会議に積極的に参加する ”三点セット”:データ、視点、アイデア(三つそろっていること)

折れない心の作り方

文藝春秋2008年8月刊

Ⅰ 縁を大事にする

  1. 「縁」は人間関係をポジティブにする
  2. 縁なき衆生は度しがたし
  3. 「運」をパワーの源に利用する
  4. 居場所は縁のクロスするところ

Ⅱ 人と深く交わる

  1. タフな精神は深い交わりから
  2. くんずほぐれつの醍醐味
  3. 励ます言葉とえぐる言葉
  4. 発酵する関係性―場と人間力

Ⅲ アイデンティティの根を張る

  1. 自己の安定感、肯定感はどこから得られるか
  2. アイデンティティとは何か
  3. >
  4. アイデンティティの育て方
  5. 推進力になるプライドの持ち方

エリクソン発達の8段階の表が引用されていた(p186‐187)

Ⅳ 心を強くする―実践方法

  1. 習慣を技にして自分を支える
  2. 自己肯定して生きるコツ

「習慣」を利用して、日常レベルで自己肯定力を強めていく
意識して継続的にやること
生活のリズムが規則的
て呈したルーティンによる生活リズム
飽きずに続けられること 

ニーチェ『この人を見よ』 「ゴータマ・ブッダは生理学者であり、仏教は衛生学だ」マイナス感情を捨て 何物にも頼らない、ただ一人で歩むやり方を貫くことで、自分を安定させる「出家」:執着を捨てる

共鳴する幸福感 どれだけ好きなものに囲まれているか
心の中に、自分が価値を感じるものを増やし、大切に育てていくところにこそ、人間の幸福感はある

万有引用力

(WEB)

齋藤先生に聞こう! http://www.business-plus.net/

 大人の学びの勧め:読書を趣味にできれば、孤独はむしろ人生の味方であり、学びの味方

天敵「飽きる」と対峙する:そんなときは 「技を究める」 という対処を

基本はやっぱり『ドラゴンボール』:修業はハードだから楽しい。今までより強い相手が出てきて負かされそうになって、ゴクウが 「おめえ、おもしれーなッ!」 となる

集中する作法:呼吸法の他にも、集中状態に入るやり方はいろいろ考えられる
集中力のもう一つのポイントが 〈意識の複線化〉

付箋に 「今日チームに対してできること」 を
チームは成果のアンプリファイアー
仕事とは、他の人の役に立ち、喜ばれて報酬をもらうから仕事
現代は一人で頑張り過ぎるとかえって全体を害することが多い時代だ

人間関係は電流にたとえられる:基本の人間関係を電気抵抗の少ない状態にセッティング
緊張とリラックスのバランスが取れていることが大事

専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。
ベストセラーになった 『声に出して読みたい日本語』(草思社・毎日出版文化賞特別賞受賞) をはじめ、『コミュニケーション力』 『教育力』 『古典力』(岩波新書)、『現代語訳 学問のすすめ』(ちくま新書)、『頭が良くなる議論の技術』(講談社現代新書)、 『人はチームで磨かれる』(日本経済新聞出版社)・・

» Back to Top
lastModified: 2017年