論文・レポートの基本

書き方メモ

『論文・レポートの基本』(2012.3.1日本実業出版社)

この1冊できちんと書ける! 論文・レポートの基本 著者 石黒圭さん ご専門は文章論
表紙に
書く前に知っておきたい基礎知識、 6段階からなる基本構造、オリジナリティを出すヒント、嘘のない日本表現のコツ、論理的な文章展開の方法 など、とありますが、私としては、特に、ネット時代の論文・レポートの書き方・作法を 知りたいと思い・・・。「先行研究」のところにありますが、
「Wikipediaは引用のパッチワークであり、オリジナルの情報源(ソース)があり、そちらを引用しなけらばならない。」(質が低いという意味ではない)( 自分の研究テーマについてどのような考え方があるかどんな文献があるかのあたりをつけるために利用できる)
この1冊できちんと書ける 「迷える学生のための入門書」ということで・・以下に、目次読書を・・ 。因みに、大学教育のゴールは論文を書けるようになることだそう・・

小論文を参考にしすぎると危険な面がある
レポートや論文といった文章には、深く考えるというプロセスと詳しく調べるという2つのプロセスを経ることが必須

どんなに小さくても、先行研究にない、学術的に価値のあるオリジナリティをその中に含んでいなければならない

論文の考え方を知る第1部
論文文の表現をみがく第2部

論文の考え方

論文とは
「 問う」→ 「調べる」→ 「選ぶ」→ 「確かめる」→ 「裏付ける」→ 「まとめる」という構成をとる運章

論文の構成

論文の構成の考え方

基本は序論・本論・結論
実は6部構成

問うー目的<

問いを立てるといを一文で示す 問いを絞り込む
問いの言葉を定義する
魅力的な問いは発見と探求心から

調べる―先行研究

巨人の肩のうえに立つ
先行研究を引用する意味
インターネットによる検索の活用
Wikipediaは使える?使えない?
引用にはマナーがある
文献のレベルは専門・入門。一般の三つ
本の3レベル
雑誌(学術誌)の3レベル
辞典・事典の2レベル

選ぶ―資料と方法

調査には量的調査と質的調査がある
量的調査のポイント
質的調査のポイント
六つの調査方法

確かめるー結果と分析

結果を整理して伝わる論文に
結果を見やすくする工夫

裏づける-考察

目に見えないメカニズムをあぶり出す
憶測を防ぐ方法

まとめる―結論

結論は独立した用紙にする
今後の課題は背伸びしない

構成する―提出前の原稿チェック

構成の五つのチェック項目
論文のFAQ

論文の表現

論文の表現の考え方

嘘は減らせる
ツッコミを入れる
オリジナリティが大切な理由
嘘が許されない理由

正確な言葉選び

専門用語の考え方
後の定義
怖い変換ミス

正確な表記

漢字と仮名の書き分け
読点の打ち方
記号の使い方

論文専用の表現

論文を構成する動詞
論文の文末表現
論文のオトナ語

論文の文体

話し言葉と書き言葉
論文になじまない言葉
論文の軸となる名詞

明晰な文

複数の意味を持つ文
同k社を迷子にする文
曖昧さを含む文

明晰な文章展開

指示詞の使い方
接続詞の使い方
予告と整理

書き手の責任

主張する
引用する
破綻を防ぐ

先行研究を調べるためのインターネットのサイト


(p035より)==以下引用===========
Google(ゴミが多くひっかかかる)
Google Scholar(日本国内の文献検索がやや弱い)
CiNii(著書と海外の検索に弱い)
NDL-OPAC(国立国会図書館蔵書検索・申込システム)
各分野の研究機関(存在が知られていないことが多い)
自分の大学の図書館(所蔵冊数が少ないことが多い)
Wikipedia(そのまま引用することは不可)
AmazonKindleも入れるべきかも。
社会言語学学会日本言語学会日本語学会(国語学会2004年改称)

参考文献

誰よりもキミが好き―日本語力を磨く二義文クイズ山内 博之(アルク 2008)
コミュニケーション技術―実用的文章の書き方 (中公新書)篠田 義明 (1986)
素数ゼミの謎 吉村 仁 (文藝春秋 2005)
「わかる」のしくみ―「わかったつもり」からの脱出西林 克彦 (新曜社1997)
漢字の未来野村 雅昭(三元社; 新版 2008)
大学での学び方―「思考」のレッスン東谷 護(勁草書房 2007)
ヴァーチャル日本語 役割語の謎 (もっと知りたい!日本語) 金水 敏(岩波書店 2003)
読み―脳と心の情報処理苧阪 直行 (編集)(朝倉書店 1998)のなかの、「ガーデンパス文の読みと理解」井上 雅勝
作分研究への指針と『専門用語化指数』の試案 今村 和宏 専門日本語教育研究会(HP)
擬音語・擬態語辞典 (角川小辞典 12)浅野 鶴子 (編さん)(角川書店 1978)の中の、「擬音語・擬態語概説」金田一春彦
専門語の諸問題 (1981年) (国立国語研究所報告〈68〉宮島達夫 秀英出版)

日本語の文章理解過程における予測の型と機能 (ひつじ研究叢書 言語編 第66巻)



社会人&学生のための大学・大学院選び 2014年度版(リクルートムック)